音楽スタジオの起業日記

川崎市の音楽スタジオ(武蔵小杉駅近)『スタジオアイシャ』
音楽スタジオの起業日記

【経営日記 24年12月】法人として8期目が終了

オープンから14年と3ヶ月半が過ぎました。12月も売上目標に全く届きませんでした。


さて、そんな12月の主なトピックは、


・売上目標は大幅未達(対前月で減少)
・客数は対前月で減少
・客単価は対前月で減少
 (1回あたりの単価はほぼ横ばい、来店頻度が減少)
・新規顧客数は対前月で横ばい
・稼働率は対前月で減少
 (防音室別の比率は対前月でほぼ同様)
・利用目的別の比率は、個人練習が減少してレッスンが増加
・年末調整
・決算に向けた準備
・閉店の準備(設備売却と原状回復など)


といったところです。


売上目標には全く届きませんでした。
目標達成率は85%、対前月では16%減少、対前年同月比で84%、対2019年(コロナ前)同月比で84%です。
これで10ヶ月連続で目標未達になってしまいました。しかも、5ヶ月連続で大幅な未達です。
厳しい状況が続いています。

売上の中身を見てみると、客数も客単価も減少しました。
年末年始は利用が少なくなる傾向があるので、ある程度は仕方ないところですがそれにしてもです。
利用目的別の比率で、前月は個人練習が増加してレッスンが減少したのが数値として目立っていたのですが、元に戻りました。どうも一時的なことだったようです。

新規顧客数はほぼ横ばいでした。他の数値が悪い中、少しだけ希望がもてる数値です。閉店を見据えて有料の販促を停止していることもあり、このくらいであれば及第点と考えています。

年末年始は役所への届け出が集中するため、事務処理に追われています。年末調整をしたり、決算の準備をしたりしていました。通常業務に加え、閉店の準備もすすめる必要があるため、なかなか大変な年末年始になりそうです。

閉店の準備としては、可能な限り設備は売却したく、その検討をしています。スタジオアイシャは組立式の防音室を採用していることもあり、これが売却可能なのは助かります。いろいろ調べてみると、委託販売という方法があり、その準備をすすめています。

また、閉店の時に大変なのが原状回復です。このコストは頭が痛いところです。原状回復に関して情報収集をした上で、何社かの現状回復業者に声をかけさせていただきました。業者の知恵を借りながら、準備をすすめていきたいと思っています。

2024年は閉店という大きな決断をしました。一方で、コロナ前まで売上を回復させたかったのですが、思うようにはいかずに厳しい日々でした。そんなこんなでいろいろありましたが、法人としては8期目を終えることが出来ました。

これから年間の数値などを整理して、2024年の振り返りをしたいと思っています。それについては、追って記事にする予定です。



■関連情報
【経営日記 2023年】ふりかえり
【経営日記】中長期的な目標を全て白紙に戻し再検討(2023年1月作成)
【経営日記 2024年】方針


■studio Aisya (スタジオアイシャ)
s-aisya.com

【経営日記 24年11月】閉店のアナウンス

オープンから14年と2ヶ月半が過ぎました。11月も売上目標に全く届きませんでした。


さて、そんな11月の主なトピックは、


・売上目標は大幅未達(対前月で増加)
・客数は対前月で少し増加
・客単価は対前月で少し増加
 (1回あたりの単価はほぼ横ばい、来店頻度が少し増加)
・新規顧客数は対前月で増加
・稼働率は対前月で増加
 (防音室別の比率は対前月でほぼ同様)
・利用目的別の比率は、個人練習が増加してレッスンが減少
・閉店のアナウンス


といったところです。


売上目標には全く届きませんでした。
目標達成率は86%、対前月では6%増加、対前年同月比で93%、対2019年(コロナ前)同月比で88%です。
これで9ヶ月連続で目標未達になってしまいました。しかも、4ヶ月連続で大幅な未達です。
厳しいっす。

売上の中身を見てみると、前月が悪すぎたということもあって、客数も客単価も少しづつ増加しました。
利用目的別の比率で、個人練習が増加してレッスンが減少したのが数値としては目立ちました。一時的なことかもしれませんが。

新規顧客数は増加しました。閉店を見据えて有料の販促を停止したこともあり、ここ数カ月は新規顧客数が大幅に減少していました。11月は回復して少しホッとしています。このくらいであれば、及第点と考えています。

今月は2025年の春ごろに閉店するアナウンスを実施しました。ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません。
閉店に関してのトピックは、「閉店」というカテゴリで記事をアップしています。
カテゴリ:閉店

閉店という大きな判断をして、これからは変な言い方ですが、しっかり閉店することが大切な仕事になります。開店するのとはまた別の大変さがありますが、がんばっていきたいと思っています。



■関連情報
【経営日記 2023年】ふりかえり
【経営日記】中長期的な目標を全て白紙に戻し再検討(2023年1月作成)
【経営日記 2024年】方針


■studio Aisya (スタジオアイシャ)
s-aisya.com

閉店の判断について

ホームページでもアナウンスさせていただいた通り、閉店させていただくこととなりました。

閉店の時期は2025年の3月下旬から5月上旬ごろを目安に調整しています。閉店日については、追ってアナウンスさせていただきます。

閉店によりご迷惑をおかけすることについては、本当に申し訳なく思っております。別の練習場所やレッスンの場所を確保する必要がある方もいるかと思い、閉店日は決まっていない段階ですが、まずは閉店の予定であることをアナウンスさせていただきました。

閉店の理由は一つではなく、多くの要素がからんでいて端的に説明するのが難しい、というのが正直なところです。

経営が赤字続きで、営業を継続できないという理由からではありません。
しかし現状維持ではなく、事業を発展・成長させていく道筋を見い出すことが出来なかった、ということも背景の一つではあります。

長くなってしまいますが、以下に閉店の判断にいたる経緯について話をさせていただきます。オープンに出来ないことも多々あるので抽象的な内容になってしまいますが、興味のある方は読み進んでいただければと思います。





時系列の方が伝わりやすいかと思い、話はコロナの前まで戻ります。

コロナ前まで、閉店は頭の片隅にもありませんでした。経営は予想以上に好調で、直営の2号店を実現すべく、準備を進めていました。資金調達と物件探しを具体的にはじめようかというところで、コロナが来ました。

その当時は未知のウイルスに対しておびえる日々でした。とにもかくにも自分自身とスタッフの健康を最優し、直営2号店の計画は一時的に停止しました。

しかし直営2号店をあきらめたわけではなく、厳しい状況を乗り切って計画を再開させたいと考えていました。そして、その時の状況に合わせて出来ることを進めていくうち、今までとは違う経験をする中で、考えが変わっていくことに自分自身で驚いていました。またここでは書けないプライベートな事情も含め、環境に様々な変化が出てきました。

予想以上にコロナの影響が長引いていく中、直営2号店に関する計画を白紙に戻す決断をしました。コロナ前に立てた計画とは状況が大きく変わってしまったためです。そして今後の事業をどうしていくのか、検討し直すことにしました。

まず事業の前に、自分自身について見直すことからはじめました。コロナの影響下で起きた自分の考えや環境の変化を踏まえ、今後の人生をどう生きていきたいのか、自分の頭の中を整理しました。それをベースに、スタジオアイシャの事業をどうしていきたいのかを検討していきました。いろいろ調べたり、考えたりするうちに、音楽スタジオ以外の事業に興味が出てきて、そのおもいが強くなっていきました。そして別の事業にトライするために、スタジオアイシャは閉店しようと考えるようになってきました。

一方、閉店すればお客様やスタッフ、関係者のみなさんにご迷惑をおかけすることになってしまいます。いろいろ迷った結果、勝手ではありますが、自分のおもいを優先させていただきたいという結論に至りました。どうか、お許しください。

長くなってしまいましたがコロナ以降、ここに書けないことも含めていろいろありました。いろいろ悩み、検討をした結果、スタジオアイシャを閉店することにさせていただきました。この決断が正しいかどうかは分かりません。しかし少なくとも、今の自分が納得できる決断にたどり着くことが出来ました。

閉店までまだ少し時間があります。その時まで、どうぞよろしくお願いいたします。



■アコースティック音楽スタジオ『studio Aisya (スタジオアイシャ)』
s-aisya.com