オープンから14年と4ヶ月半が過ぎました。1月は売上目標をクリア出来ました。
さて、そんな1月の主なトピックは、
・売上目標は達成(対前月で少し増加)
・客数は対前月でほぼ横ばい
・客単価は対前月で少し増加
(1回あたりの単価が少し増加、来店頻度がほぼ横ばい)
・新規顧客数は対前月で減少
・稼働率は対前月で少し増加
(防音室別の比率は0.8畳が減少して、1.5畳と2.5畳電子ピアノが少し増加)
・利用目的別の比率は、前月とほぼ同様
・2024年の振り返りと2025年の方針決定
・法定調書、償却資産申告の提出
・決算の準備
・閉店の準備(閉店日の決定、設備売却、原状回復など)
といったところです。
売上目標はクリア出来ました。
目標達成率は106%、対前月では5%増加、対前年同月比で91%、対2019年(コロナ前)同月比で87%です。
年初に設定した売上目標は、前年後半のひどい状況を踏まえ、現実的に実現可能な設定をしました。ということもあって、久しぶりに目標はクリアしましたが、前年同月と比較しても低いという、厳しい状況が続いています。
売上の中身を見てみると、客数は横ばいでしたが、客単価が少し増加したことで、前月よりは売上が改善しました。
新規顧客数は減少しました。かなりひどいです。
昨年の後半から有料の広告を停止したことが原因の一部だとは思いますが、それだけではなさそうです。とは言え、閉店が近いので対策を打つ予定はなく、このまま惰性で進むしかないと思っています。
そんな中、2024年の各種データを整理してふりかえりをしました。また、今後の方針について検討をしていました。このことについては、次の記事に詳しく書いています。
・【経営日記 2024年】ふりかえり
・【経営日記 2025年】方針
1月は役所への届け出が集中する時期です。人事や会計、税の申告など、外部にお願いせずに私1人で対応するので少し大変ですが、法人としては8期目ということもあり、かなり効率化出来ています。各種のソフトやe-tax、eLtaxなどを最大限活用しています。またスタジオアイシャ合同会社の期末は12月なので、決算の作業をすすめています。
閉店の準備としては、閉店日を5/6(水)に決定し、アナウンスをしました。ピアノや防音室、その他の設備も可能な限り売却したく、その準備をすすめています。また、何社かの現状回復業者に声をかけさせていただき、知恵を借りながら現状回復の準備をすすめています。現状回復は関連する人が多いので、交通整理がなかなか大変です。
そんなこんなで、2025年がはじまりました。スタジオアイシャの営業としては最後の年になります。何はともあれ、無事にトラブルなく閉店することが最重要になってきます。
■関連情報
・【経営日記 2024年】ふりかえり
・【経営日記 2025年】方針
■studio Aisya (スタジオアイシャ)
・s-aisya.com
音楽スタジオの起業日記:新着情報
【経営日記 2025年】方針
■注力ポイント
・しっかり閉店
2025年の春ごろに閉店させていただく予定なので、何はともあれ無事に、トラブルなく閉店することが最重要ポイントです。
閉店するのはなかなか大変で、時間も費用もかかります。はじめての経験ですので、いろいろ知恵を借りながら、着実にすすめていきたいと思っています。
・ノウハウを提供する仕組みづくり
閉店後には、音楽スタジオを経営してきたノウハウを提供する仕組みを作りたいと思っています。
音楽スタジオと言っても、「アコースティック楽器の少人数利用に最適化した音楽スタジオ」という変わったコンセプトで、2010年のオープン当時にはほとんど存在しないタイプの音楽スタジオでした。
ちゃんと調べたことはないのですが、今では近いコンセプトの音楽スタジオはだいぶ増えてきたようです。これはとてもうれしいことで、微力ながら大好きな音楽の普及に貢献出来ているのではと感じています。
事情があってスタジオアイシャは閉店させていただきますが、14年以上経験してきたノウハウを提供する仕組みを作ることで、これからも何か社会に貢献出来ないかと考えています。
今までもブログで情報を共有したりしてきましたが、それを体系立ててまとめたり、閉店したからこそオープンに出来る情報を加えたりしたいと考えています。例えば、売上や統計データなどを有料で提供すといったことも検討する予定です。
どの程度のニーズがあるかは分かりませんが、リスクはほぼないのでいろいろ試してみたいと思っています。
■関連記事
・【経営日記 2024年】ふりかえり
■studio Aisya (スタジオアイシャ)
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・しっかり閉店
2025年の春ごろに閉店させていただく予定なので、何はともあれ無事に、トラブルなく閉店することが最重要ポイントです。
閉店するのはなかなか大変で、時間も費用もかかります。はじめての経験ですので、いろいろ知恵を借りながら、着実にすすめていきたいと思っています。
・ノウハウを提供する仕組みづくり
閉店後には、音楽スタジオを経営してきたノウハウを提供する仕組みを作りたいと思っています。
音楽スタジオと言っても、「アコースティック楽器の少人数利用に最適化した音楽スタジオ」という変わったコンセプトで、2010年のオープン当時にはほとんど存在しないタイプの音楽スタジオでした。
ちゃんと調べたことはないのですが、今では近いコンセプトの音楽スタジオはだいぶ増えてきたようです。これはとてもうれしいことで、微力ながら大好きな音楽の普及に貢献出来ているのではと感じています。
事情があってスタジオアイシャは閉店させていただきますが、14年以上経験してきたノウハウを提供する仕組みを作ることで、これからも何か社会に貢献出来ないかと考えています。
今までもブログで情報を共有したりしてきましたが、それを体系立ててまとめたり、閉店したからこそオープンに出来る情報を加えたりしたいと考えています。例えば、売上や統計データなどを有料で提供すといったことも検討する予定です。
どの程度のニーズがあるかは分かりませんが、リスクはほぼないのでいろいろ試してみたいと思っています。
■関連記事
・【経営日記 2024年】ふりかえり
■studio Aisya (スタジオアイシャ)
・s-aisya.com
【経営日記 2024年】ふりかえり
2024年のデータを整理出来たので、そのふりかえりをしたいと思います。
売上や稼働率の絶対値は基本的に公表していないので、分かりにくいとは思いますがご容赦下さい。増減の相対的な数値や、統計の一部などでは数値を出しているところもあります。
■売上目標/達成度
年間の売上:XX万円(目標達成率91%) ⇒ ×
目標へは全く届きませんでした。
新型コロナの社会的な影響が小さくなっていく中、売上は徐々に回復すると期待していたのですが、あまかったです。
■売上の推移と傾向
目標成率は91%、対前年では98%、対2019年(コロナ前)で88%です。
直近5年の売上げの推移は次のような感じです。
2020年 対前年で約36%減少 ↓
2021年 対前年で約19%増加 ↑
2022年 対前年で約2%増加 ↑
2023年 対前年で約14%増加 ↑
2024年 対前年で約2%減少 ↓
2010年9月のオープン以来、15年目に入りました。2017年までは順調に右肩上がりでしたが、2017年をピークに減少がはじまりました。2020年に新型コロナの影響で売上を大きく下げ、2021年から回復してきているという状況でした。
2024年に入ってからは3月まではほぼ計画通りに回復していたのですが、4月から潮目が変わってきて目標値を下回るようになりました。特に8月〜12月は前年比でも90%前後になり、厳しい状況でした。
■客数・客単価・新規顧客数
前年と比較すると、客数が減少して客単価が少し増加しました。
客数はコロナの影響を最も大きかった2020とほぼ同じという低い数値になってしまいました。
客単価は少し上昇して、過去最大となりました。これは2023年の7月に値上させていただいた影響が大きいと思います。
客単価の増加分が客数の減少分をカバーしきれず、売上が減少したという状況です。値上が客数の減少に影響したかもしれません。
また、新規顧客数も前年から大きく低下しました。コロナが直撃した2020年の新規顧客数を下回っています。閉店することを考慮し、有料の販促を停止したという事情はありますが、それにしてもひどい状況です。これが客数の減少に直結しています。
■稼働率
前年と比較して少し減少しました。
防音室ごとの比率には差がありませんでした。
■利用方法
利用方法として、個人練習、レッスン、リハーサルで分けて考えています。個人練習が一番多く、次いで、レッスン、リハーサルの順番なのは今までずっと変わりません。
各利用方法の比率は、前年と比較してほぼ同様です。
■お客様の傾向
一番気になっているのは、移動方法で電車利用の比率が2018年から少しづつですが減少傾向にあることです。2024年も少しですが減少していて、これで7年連続です。
その他、2024年のお客様の属性は、次のような感じです(人数ベース)。
・25〜44歳がメインでほぼ半数。男女比は32%と68%で女性が多い。
・楽器の人数はピアノがダントツ。続いて、歌、サックス、フルート、アコースティックギター、クラリネット、バイオリンの順。
・来店の手段は57%が電車、残りが徒歩、自転車、バス。
・住居は集合住宅が81%。
・職業は会社員が57%、つづいて先生/プロのミュージシャン、主婦。
■販促
前年と比較して、大きな変化はありませんでした。
スタジオアイシャを知ったきっかけは80%がネット検索、11%が紹介です。
販促はネットを最大限活用して、出来るだけ無料/自前での販促をしています。
有料の販促もネットに集中し、費用を極力抑えています。
また閉店の予定であることを考慮して、途中から有料の販促は停止しました。
■まとめ
2010年のオープンから順調に売上が伸びてきましたが、2017年の後半から潮目が変わってきたと感じています。例えば、新規顧客数が減少するなど、ネガティブな要素が増えてきました。そして2018年の後半に売上で表面化してきて、それ以来、売上は減少傾向でした。
そんな傾向の中、2020年は新型コロナの影響で売上が激減しました。準備をすすめていた2号店の計画を中断して、何とか厳しい状況を乗り越えることを優先しました。しかし不幸中の幸いというか、2号店のために蓄えていた資金があったため、倒産という最悪の事態は避けることが出来ました。また、持続化給付金など支援策のおかげもあって、ダメージは最小限で切り抜けることが出来ました。
その後は新型コロナの影響が長引く中、2号店の計画を白紙に戻し、今後の事業について再検討することにしました。売上は良かったり悪かったりを繰り返しながら少しづつ回復して、2023年はコロナ前の89%まで回復しました。2024年はさらに回復して、コロナ前と同じレベルまで売上は回復すると予想していましたが、前年とほぼ同じ、98%で着地しました。
土日の利用は個人練習の利用を中心に、かなり回復していますが、平日の利用はまだ回復が遅いのが現状です。
また、2023年の7月から値上げさせていただいたこともあり、客単価は増加しましたが、それ以上に顧客数が減少しました。値上は予想以上に客数に影響したのかもしれません。
そして今後の事業について検討した結果、諸事情から2025年の春ごろに閉店する決断をしました。14年以上この事業を続けてきましたが、15年目で幕を引くことになりました。まあ本当に、人生いろいろありますです。
次はこの2024年のふりかえりをベースに、2025年の方針を検討したいと思います。これについては、追って別の記事にする予定です。
■関連記事
・【経営日記 24年1月】2024年の方針検討と役所への資料提出
・【経営日記 24年2月】予想以上に好調
・【経営日記 24年3月】今後の事業展開に関する検討を再開
・【経営日記 24年4月】売上目標へ大幅未達
・【経営日記 24年5月】利用の傾向に大きな変化
・【経営日記 24年6月】4ヶ月連続で目標未達
・【経営日記 24年7月】コロナ前には戻らない
・【経営日記 24年8月】大幅な目標未達
・【経営日記 24年9月】厳しい状況が続く
・【経営日記 24年10月】8ヶ月連続で目標未達
・【経営日記 24年11月】閉店のアナウンス
・【経営日記 24年12月】法人として8期目が終了
■studio Aisya (スタジオアイシャ)
・s-aisya.com
売上や稼働率の絶対値は基本的に公表していないので、分かりにくいとは思いますがご容赦下さい。増減の相対的な数値や、統計の一部などでは数値を出しているところもあります。
■売上目標/達成度
年間の売上:XX万円(目標達成率91%) ⇒ ×
目標へは全く届きませんでした。
新型コロナの社会的な影響が小さくなっていく中、売上は徐々に回復すると期待していたのですが、あまかったです。
■売上の推移と傾向
目標成率は91%、対前年では98%、対2019年(コロナ前)で88%です。
直近5年の売上げの推移は次のような感じです。
2020年 対前年で約36%減少 ↓
2021年 対前年で約19%増加 ↑
2022年 対前年で約2%増加 ↑
2023年 対前年で約14%増加 ↑
2024年 対前年で約2%減少 ↓
2010年9月のオープン以来、15年目に入りました。2017年までは順調に右肩上がりでしたが、2017年をピークに減少がはじまりました。2020年に新型コロナの影響で売上を大きく下げ、2021年から回復してきているという状況でした。
2024年に入ってからは3月まではほぼ計画通りに回復していたのですが、4月から潮目が変わってきて目標値を下回るようになりました。特に8月〜12月は前年比でも90%前後になり、厳しい状況でした。
■客数・客単価・新規顧客数
前年と比較すると、客数が減少して客単価が少し増加しました。
客数はコロナの影響を最も大きかった2020とほぼ同じという低い数値になってしまいました。
客単価は少し上昇して、過去最大となりました。これは2023年の7月に値上させていただいた影響が大きいと思います。
客単価の増加分が客数の減少分をカバーしきれず、売上が減少したという状況です。値上が客数の減少に影響したかもしれません。
また、新規顧客数も前年から大きく低下しました。コロナが直撃した2020年の新規顧客数を下回っています。閉店することを考慮し、有料の販促を停止したという事情はありますが、それにしてもひどい状況です。これが客数の減少に直結しています。
■稼働率
前年と比較して少し減少しました。
防音室ごとの比率には差がありませんでした。
■利用方法
利用方法として、個人練習、レッスン、リハーサルで分けて考えています。個人練習が一番多く、次いで、レッスン、リハーサルの順番なのは今までずっと変わりません。
各利用方法の比率は、前年と比較してほぼ同様です。
■お客様の傾向
一番気になっているのは、移動方法で電車利用の比率が2018年から少しづつですが減少傾向にあることです。2024年も少しですが減少していて、これで7年連続です。
その他、2024年のお客様の属性は、次のような感じです(人数ベース)。
・25〜44歳がメインでほぼ半数。男女比は32%と68%で女性が多い。
・楽器の人数はピアノがダントツ。続いて、歌、サックス、フルート、アコースティックギター、クラリネット、バイオリンの順。
・来店の手段は57%が電車、残りが徒歩、自転車、バス。
・住居は集合住宅が81%。
・職業は会社員が57%、つづいて先生/プロのミュージシャン、主婦。
■販促
前年と比較して、大きな変化はありませんでした。
スタジオアイシャを知ったきっかけは80%がネット検索、11%が紹介です。
販促はネットを最大限活用して、出来るだけ無料/自前での販促をしています。
有料の販促もネットに集中し、費用を極力抑えています。
また閉店の予定であることを考慮して、途中から有料の販促は停止しました。
■まとめ
2010年のオープンから順調に売上が伸びてきましたが、2017年の後半から潮目が変わってきたと感じています。例えば、新規顧客数が減少するなど、ネガティブな要素が増えてきました。そして2018年の後半に売上で表面化してきて、それ以来、売上は減少傾向でした。
そんな傾向の中、2020年は新型コロナの影響で売上が激減しました。準備をすすめていた2号店の計画を中断して、何とか厳しい状況を乗り越えることを優先しました。しかし不幸中の幸いというか、2号店のために蓄えていた資金があったため、倒産という最悪の事態は避けることが出来ました。また、持続化給付金など支援策のおかげもあって、ダメージは最小限で切り抜けることが出来ました。
その後は新型コロナの影響が長引く中、2号店の計画を白紙に戻し、今後の事業について再検討することにしました。売上は良かったり悪かったりを繰り返しながら少しづつ回復して、2023年はコロナ前の89%まで回復しました。2024年はさらに回復して、コロナ前と同じレベルまで売上は回復すると予想していましたが、前年とほぼ同じ、98%で着地しました。
土日の利用は個人練習の利用を中心に、かなり回復していますが、平日の利用はまだ回復が遅いのが現状です。
また、2023年の7月から値上げさせていただいたこともあり、客単価は増加しましたが、それ以上に顧客数が減少しました。値上は予想以上に客数に影響したのかもしれません。
そして今後の事業について検討した結果、諸事情から2025年の春ごろに閉店する決断をしました。14年以上この事業を続けてきましたが、15年目で幕を引くことになりました。まあ本当に、人生いろいろありますです。
次はこの2024年のふりかえりをベースに、2025年の方針を検討したいと思います。これについては、追って別の記事にする予定です。
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■studio Aisya (スタジオアイシャ)
・s-aisya.com