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【経営日記 2021年】ふりかえり

2021年のデータを整理出来たので、そのふりかえりをしたいと思います。

売上や稼働率の絶対値は基本的に公表していないので、分かりにくいとは思いますがご容赦下さい。増減の相対的な数値や、統計の一部などでは数値を出しているところもあります。


■目標/達成度

年間の売上:XX万円(目標達成率104%) ⇒ 〇

新型コロナウイルスの影響が予想より長引きましたが、年初に立てた目標をクリア出来ました。

年初の計画では、2021年はコロナ前まで回復するのは難しく、本格的な回復が期待出来るのは2022年と考えていました。2021年は厳しい状況の中をなんとか乗り切って、ダメージを最小化することを目標としていました。少しあいまいな目標でしたが、この目標はある程度達成出来たと考えています。



■売上の推移と傾向

新型コロナの影響が大きかった前年と比較すると売上は回復してきて、年初に立てた目標は達成できましたが、まだコロナ前の売上には戻っていないという状況です。
目標達成率は104%、対前年では120%、対前々年(コロナ前)で76%です。

直近5年の売上げの推移は次のような感じです。
2017年 対前年で約4%増加
2018年 対前年で約1%減少
2019年 対前年で約4%減少
2020年 対前年で約36%減少
2021年 対前年で約19%増加

2010年9月のオープン以来、12年目に入りました。2017年までは順調に右肩上がりでしたが、2017年をピークに減少傾向です。2020年も新型コロナの影響で売上を大きく下げ、2021年は少し回復してきたという状況です。

2021年に入ってからはコロナ前と比較して約7割の売上で推移していましたが、7月からは8割に近づいてきて、9月はほぼ9割まで回復、10月以降は8割程度で推移したという感じです。9月までは予想以上に順調に回復してきたのですが、10〜12月は回復が鈍化しました。

土日祝日は個人練習の利用が回復してきて堅調ですが、平日の回復に時間がかかっています。



■客数・客単価・新規顧客数

前年と比較すると、客数・客単価ともに増加しましたが、コロナ前までは回復していません。客単価の中身は、1回あたりの単価はほぼ横ばいで、来店頻度が増加しました。1回あたりの単価はコロナ前からあまり変化はありません。

そして新規顧客数も前年と比較して増加しました。ただ、こちらもコロナ前までは回復出来ていません。



■稼働率

前年と比較して3%増加しました。
休業や時短営業で短くなった営業時間は母数になりませんので、休業などで営業時間が大幅に減少した前年と比較すると、稼働率で見ればこの程度の回復となります。コロナ前の稼働率と比較すれば12%減少です。

前年と比較すると、2.5畳電子ピアノ以外の防音室で少しづつ回復してきた感じです。2.5畳の防音室は前年と比較してもあまり変化はありませんでした。これはレッスンの利用が回復していないことが大きな要因です。



■利用方法

利用方法として、個人練習、レッスン、リハーサルで分けて考えています。個人練習が一番多く、次いで、レッスン、リハーサルの順番なのは今までずっと変わりません。

各利用方法の比率は、前年と比較すると個人練習が少し増加して、レッスンが少し減少しました。前年はレッスンの比率が大きく減少したため、今年はもっと回復すると予想してたのですが、そうはなりませんでした。

個人練習は個室で1人で利用し、飛沫感染のリスクは極めて低いためハードルが比較的低いようです。一方、レッスンでの利用はレッスンの方法にもよりますが、例えば歌のレッスンなどは飛沫感染のリスクを心配でハードルが高いと感じています。ピアノや弦楽器はマスクをして楽器を演奏できるためか、比較的堅調です。



■お客様の傾向

一番気になっているのは、移動方法で電車利用の比率が2018年からほんの少しづつですが減少傾向にあることです。2022年もほんの少し減少していて、これで5年連続です。これが売上の減少傾向に繋がっていると考えています(新型コロナによる売上減少とは別に)。その原因は特定出来ていませんが、いくつかの要因が考えられます。

また、前年から2年連続で気になった傾向が2点ほどありました。
・男女比で女性の比率がほんの少し増加
・職業別では学生の比率が少し増加

全てそれほど大きな変化ではないのですが、2年連続での変化ということで気になっています。
新型コロナの影響なのかどうか、よく分からないところです。

その他、2021年のお客様の属性は、次のような感じです。

・人数では25〜44歳がメインで半数以上。男女比は33%と67%で女性が多い。

・楽器の人数はピアノがダントツ。続いて、歌、サックス、フルート、アコースティックギター、クラリネット、バイオリンの順。

・来店の手段は63%が電車、残りが徒歩、自転車、バス。

・住居は集合住宅が80%。

・職業は会社員が57%、つづいて学生、先生/プロのミュージシャン、主婦。



■販促

前年と比較して、大きな変化はありませんでした。

81%がネット検索、12%が紹介です。
販促はネットを最大限活用して、出来るだけ無料/自前での販促をしています。
有料の販促もネットに集中し、費用を極力抑えています。



■まとめ

オープンから順調に売上が伸びてきましたが、2017年の後半から潮目が変わってきたと感じています。例えば、新規顧客数が減少するなど、ネガティブな要素が増えてきました。そして2018年の後半に売上で表面化してきて、それ以来、売上は減少傾向でした。

売上が減少傾向とは言っても、持続的な経営に問題があるようなレベルではありません。個人的な感覚としては、2017年がよすぎたと思っています。

そんな傾向の中、2020年は新型コロナの影響で売上が激減しました。準備をすすめていた2号店の計画を中断して、何とか厳しい状況を乗り越えることを優先しました。しかし不幸中の幸いというか、2号店のために蓄えていた資金があったため、倒産という最悪の事態は避けることが出来ました。また、持続化給付金など支援策のおかげもあって、ダメージは最小限で切り抜けることが出来ました。

そして2021年は新型コロナの影響が長引き、厳しい状況が続きました。2020年よりは回復したものの、コロナ前までには戻らず、76%の回復にとどまりました。一方、2020年の持続化給付金のような支援策の対象にならなかったため、2021年は支援金を受けることができませんでした。そんなこんなで厳しい状況が続きますが、ダメージを最小限にして乗り切ることは出来たかなと思っています。

売上回復への最大のポイントは、レッスンの利用になると思っています。個人練習はだいぶ回復してきたのですが、レッスンの利用はなかなか回復してきません。コロナ前、平日の稼働率を下支えしていたのがレッスンの利用でした。そのレッスンの利用が戻らないと、平日の稼働率がなかなか上がってきません。ただ、レッスンの回復はまだまだ時間がかかりそうです。

2020年と2021年は、新型コロナの影響が大きく、厳しい環境の中での経営となりました。今後もまた、ウイルス感染症に限らず、厳しい環境の中で経営しなければならないことは必ずあると思っています。その時のためにも、今回の経験をどれだけ今後に活かせるかが、スタジオアイシャの未来に繋がっていきます。

まずはこの2021年のふりかえりをベースに、中長期的な目標を踏まえつつ、2022年の方針を検討したいと思います。これについては、追って別の記事にする予定です。



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