お客様から音漏れが気になるというご意見をいただきました。
スタジオアイシャの防音室内の音は、完全に遮音することは出来ず、
外に漏れます。もちろん、建物の下や上の階の方、建物の外には
ご迷惑をかけない防音の設計をしていますが、スタジオアイシャ内では
防音室内の音が聞こえます。防音室内の方にはかなり小さくなりますが、
受付の私や待ち合いスペースの方にはそれなりに音が聞こえます。
(もちろん、楽器や奏法にもよります)
防音性能は高いにこしたことはないのですが、防音にかかるコストや
料金のバランスを考えた上で、現在の防音性能が最適と判断させて
いただいことを、ご理解いただけますと幸いです。
少しややこしい話を、かなりザックリ説明させていただきますと...
防音の難しいところは、音の強さを半減するのに同じ材質の壁を
2倍にすればいいということではない点です。2倍ではなく4倍にする
必要があるのです。壁の厚さは材料費に直結するので、音の強さを
半減するにはコストが4倍、は言いすぎでも跳ね上がっていくのは
間違いありません。
コストが高くなれば、サービスを提供する料金も高くせざるをえません。
スタジオアイシャは日々の練習にご利用いただきやすい料金体系を目指し
たかった。なんとかコストは押さえたい。
結果、Dr35という防音性能を選択しました。このDr35という意味は、
35デシベル音を小さく出来ると言う性能を表しています。例えば、
ピアノの音は約90デシベルですが、Dr35では「小さな人の話し声」
程度に軽減されると表現されています。ヤマハの防音室
「アビテックス」で私が実際に防音性能の確認した上で、一番コストに
対してパフォーマンスが優れていると判断したのがDr35でした。
また、実際アビテックスで一番売れているのはこのDr35とのこと。
とは言え、様々なご要望にお応えするためにも、遮音性のが高い防音室を
1室導入したいと考え、遮音性能がワンランク上のDr40の防音室を
導入しました。それが、防音室2.5Hです。ちなみにこの防音室の定価は
1,942,500円。同じ大きさでDr35の防音室は1,522,500円なのです。定価は
約30%高いのですが、防音性能は30%良くなっていないのがつらいところです。
Dr40だと音漏れは軽減されますが、なくなるわけではありません。
言い訳がましいことを長々と書いてしまいました。サービスを提供する側の
勝手だとは思うのですが、音漏れに関してはどうかあまり気にしないで
ほしいというのがお願いです。
初心者の方は練習の音を聞かれるのは恥ずかしいという方もいらっしゃる
と思います。その気持ちは、私にも良く分かります。
でも、ここに来ているみなさんは音楽が大好きで楽器を演奏している
人ばかり。そして、みんな通ってきた、もしくは通っている道なのです。
要は、みんな同じ仲間、はずかしがることはありません。
どうか自分の音に集中して、楽しく練習していただけるとうれしいです。
■studio Aisya (スタジオアイシャ)
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