音楽スタジオの起業日記

川崎市の音楽スタジオ(武蔵小杉駅近)『スタジオアイシャ』
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【経営日記 2023年の方針】年間の売上でコロナ前の90%を目指す

2023年の方針となるこの記事は、以下の2つの記事がベースになっています。

【経営日記 2022年】ふりかえり
【経営日記】中長期的な目標を全て白紙に戻し再検討(2023年1月作成)


■売上目標

・年間の売上:XX万円(対前年比で15%増加、コロナ前の対2019年で90%)

様々な要因を総合的に勘案して、このような目標を設定しました。
コロナ前の90%まで戻れば、事業の持続性は問題ないレベルと考えています。

しかしながら、新型コロナウイルスの影響に関する予測は極めて難しく、一つのシナリオにしかならないと考えています。これを標準の目標としつつ、状況に応じて柔軟な対応をしていかなければなりません。


■注力ポイント

・今後の事業展開の再検討

ずっと直営の2号店を実現すべく計画をすすめていたのですが、これを断念することにしました。これに伴い、今後の事業展開を全て白紙に戻して再検討し、2023年にある程度の方向性を定めていきたいと考えています。



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■studio Aisya (スタジオアイシャ)
https://s-aisya.com/

【経営日記】中長期的な目標を全て白紙に戻し再検討(2023年1月作成)

まずは、中長期的な方針のベースとなる理念を紹介させていただきます。

「理念」の記事

この理念を基に2012年の1月に中長期的な目標を最初に設定して、2015年の1月と2017年の1月、そして2021年の1月に見直しました。

中期的には、2023〜2025年に直営の2号店をオープンすべく、計画をすすめてきたのですが、これを断念することにしました。またこれに伴い、長期的な目標も含めて今後の事業展開全てを白紙に戻し、再検討したいと思っています。

新型コロナウイルスの影響が大きかったこともありますが、2022年はプライベートなことなど、様々な事情が変わったこともありました。

今後の事業展開の前に、私自身の人生をどうしていきたいのか再度向き合い、その上で事業をどう展開していきたいか、ということを考えていくつもりです。かなり根本的なところからじっくり時間をかけて考え、2023年中にある程度の方向性を定めていきたいと思っています。



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【経営日記】中長期的な目標(2021年1月作成)



■studio Aisya (スタジオアイシャ)
http://s-aisya.com/

【経営日記 2022年】ふりかえり

2022年のデータを整理出来たので、そのふりかえりをしたいと思います。

売上や稼働率の絶対値は基本的に公表していないので、分かりにくいとは思いますがご容赦下さい。増減の相対的な数値や、統計の一部などでは数値を出しているところもあります。



■売上目標/達成度

年間の売上:XX万円(目標達成率94%) ⇒ ×

年初の予測では、年の後半は回復速度が速まると考えていたのですが、結果としては甘かったです。
新型コロナウイルスの影響が長引いたこともあって、目標には届きませんでした。



■売上の推移と傾向

前年と比較すると売上は少しだけ回復していますが、営業日数などを踏まえると、実質的には前年からほぼ横ばいと見ています。予想より厳しい状況が続いていていて、コロナ前の売上にはまだ届きません。
目標達成率は94%、対前年では102%、対2019年(コロナ前)で78%です。

直近5年の売上げの推移は次のような感じです。
2018年 対前年で約1%減少
2019年 対前年で約4%減少
2020年 対前年で約36%減少
2021年 対前年で約19%増加
2022年 対前年で約2%増加

2010年9月のオープン以来、13年目に入りました。2017年までは順調に右肩上がりでしたが、2017年をピークに減少がはじまりました。2020年に新型コロナの影響で売上を大きく下げ、2021年から回復してきているという状況です。

2022年に入ってからはコロナ前と比較して1〜3月が約7割、4〜9月が約8割、10〜12月が9割に近づいたこともあったり、というのがザックリな売上の推移です。



■客数・客単価・新規顧客数

前年と比較すると、客数が少し減少して、客単価が少し増加しました。
コロナ前と比較すると、客単価は堅調に回復してきていますが、客数の回復が遅いです。

新規顧客数は前年から大きく減少しました。前年は比較的新規顧客数が堅調に回復していたこともありますが、前々年の2020年とほぼ同じレベルで、かなり厳しい状況です。

コロナ前のレベルに回復するには客数の回復、そのために新規顧客数の回復が鍵になってきます。



■稼働率

前年と比較してほぼ横ばいでした。
営業日数の関係で、前年と比較すると売上は少し増加しましたが、稼働率で見れば横ばいということは、実質的には前年と同じレベルだと見ることが出来ます。

コロナ前(2019年)の稼働率と比較すれば12%減です。

前年と比較すると、ピアノが常設された防音室が少し増加して、ピアノのない防音室が少し減少しています。これは、レッスンの利用が少し増えたことが要因と見ています。



■利用方法

利用方法として、個人練習、レッスン、リハーサルで分けて考えています。個人練習が一番多く、次いで、レッスン、リハーサルの順番なのは今までずっと変わりません。

各利用方法の比率は、前年と比較すると個人練習が少し減少して、レッスンが少し増加しました。特に年の後半からレッスンの利用がジリジリ増えてきています。



■お客様の傾向

一番気になっているのは、移動方法で電車利用の比率が2018年から少しづつですが減少傾向にあることです。2022年も少し減少していて、これで5年連続です。いくつかの要因が考えられますが、解決策が見つかりません。これは中長期的な課題と認識しています。

また、前年からの変化で気になった傾向が、売上ベースでは50歳以上の利用が増加傾向にあるという点です。もしかすると、新型コロナウイルスの影響から若い人の方が経済的なダメージが相対的に大きく、高齢の人の方が相対的にダメージが小さい、というような背景があるのかもと思ったりしています。

その他、2022年のお客様の属性は、次のような感じです(人数ベース)。

・25〜44歳がメインで半数以上。男女比は33%と67%で女性が多い。

・楽器の人数はピアノがダントツ。続いて、歌、サックス、フルート、アコースティックギター、バイオリン、クラリネットの順。

・来店の手段は61%が電車、残りが徒歩、自転車、バス。

・住居は集合住宅が81%。

・職業は会社員が56%、つづいて先生/プロのミュージシャン、学生、主婦。



■販促

前年と比較して、大きな変化はありませんでした。

スタジオアイシャを知ったきっかけは81%がネット検索、11%が紹介です。
販促はネットを最大限活用して、出来るだけ無料/自前での販促をしています。
有料の販促もネットに集中し、費用を極力抑えています。



■まとめ

オープンから順調に売上が伸びてきましたが、2017年の後半から潮目が変わってきたと感じています。例えば、新規顧客数が減少するなど、ネガティブな要素が増えてきました。そして2018年の後半に売上で表面化してきて、それ以来、売上は減少傾向でした。

そんな傾向の中、2020年は新型コロナの影響で売上が激減しました。準備をすすめていた2号店の計画を中断して、何とか厳しい状況を乗り越えることを優先しました。しかし不幸中の幸いというか、2号店のために蓄えていた資金があったため、倒産という最悪の事態は避けることが出来ました。また、持続化給付金など支援策のおかげもあって、ダメージは最小限で切り抜けることが出来ました。

その後は新型コロナの影響が長引く中、売上は思ったように回復していきませんでした。2021はある程度回復したものの、2022年の回復は足踏みで、コロナ前(2019年)と比較して78%の回復にとどまっています。しかし予想したスピードよりは遅いですが、少しづつでも回復していることは確かです。

土日の利用は個人練習の利用を中心に、かなり回復していますが、平日の利用はまだまだ少ないのが現状です。そんな中、ずっと回復が遅れていたレッスンの利用が、2022年の後半からジワジワ回復してきているのには希望が持てます。レッスンはもちろん、土日祝日にも利用いただきますが、コロナ前は平日の稼働率を下支えしていました。レッスンの利用が増えてくれば、平日の稼働率アップも期待出来ます。まだ少し時間がかかりますが、なんとか平日の稼働率を戻していきたいところです。

また2022年は売上だけでなく、コストの面でも厳しい状況でした。売上の回復が遅れているのに加え、様々な値上の影響から利益が悪化してきています。

そしてずっと準備してきた2号店の計画を白紙に戻すことにしました。新型コロナウイルスの影響はもちろんですが、その他にも2022年に様々な状況が変わってしまったことがあり、決断をしました。2号店以上にモチベーションが上がることが簡単には見つかりそうになく、「これからどうしよう」、というのが正直な気持ちです。自分の人生をどうしていきたいかということを軸に、根本的なところから今後の事業展開を見直しています。

そんなこんなで厳しい状況は続いていますが、この経験を今後にどれだけ活かせるかが重要だと考えています。まずはこの2022年のふりかえりをベースに、中長期的な目標を踏まえつつ、2023年の方針を検討したいと思います。これについては、追って別の記事にする予定です。



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