音楽スタジオの起業日記

川崎市の音楽スタジオ(武蔵小杉駅近)『スタジオアイシャ』
音楽スタジオの起業日記

【経営日記 18年1月】2018年の方針決定/8期目のスタッフ採用活動/法人としてはじめての決算準備

オープンから7年と4カ月半が過ぎました。1月はギリギリ目標を達成することが出来ました。

さて、そんな1月の主なトピックは、
・売上目標は達成(対前月でほぼ横ばい)
・客数は対前月で減少
・客単価は対前月で増加
 (1回あたりの単価がほぼ横ばいで、来店頻度が増加)
・新規顧客数は対前月で少し減少
・稼働率は対前月でほぼ横ばい
 (防音室別の比率はほぼ同様)
・利用目的別の比率は対前月とほぼ同様
・2017年の振り返りと2018年の方針決定
・アルバイトスタッフの退職と募集の開始
・法定調書、償却資産申告の提出(e-tax)
・決算準備(会計の仕訳作成など)
・法人税と申告についての勉強
といったところです。

売上は前月からほぼ横ばいでした。ギリギリではありますが、2018年最初の月は目標値をクリア出来ました。例年より寒い日が多かったことを考慮すれば、まあまあの出足だと思います。

売上はあまり変わりませんでしたが、売上の中身を見てみると、ここ数年では大きな変動がありました。客数が減り、客単価が増加したのです。客単価の中身、1回あたりの単価はほぼ横ばいで、来店頻度のみ増加しました。
利用者が減っても、コアなお客様が何度も来店いただいたことで稼働率を保つことが出来たという側面からは、とてもありがたくて心強い点ではあります。しかし別の側面からは、健康で適切な客単価から少し外れてしまっていて、これは中長期的にはあまりよい状態ではないとも考えています(健康な客単価がどのくらいかというのは難しいのですが)。

新規顧客数は少し減少しました。9月をピークに少しづつ下がってきています。新規顧客数は重要な先行指標だと考えていて、この傾向を重要視しています。

昨年後半から、ネガティブな数値が散見されるようになってきました。まだ直接的に売上が下がってきている訳ではありませんが、要注意なレベルだと考えています。状況を見ながら、適切に対策を打てるようにしていかなければ。

今月は2017年の各種データを整理してふりかえりをしました。また、2018年の方針について検討をしていました。この件については、次の記事に詳しく書いています
【経営日記 2017年】ふりかえり
【経営日記 2018年の方針】2号店の事業計画作成

アルバイトスタッフが年末に1人退職し、1月の中旬に1人退職しました。不思議と重なるものです。そのため、1月から8期目のアルバイトの募集を開始しました。いつもながら悩みまくりましたが、新しく1名のスタッフに来ていただくことになりました。もう1人スタッフを迎えたいと思っているので、募集を継続していく予定です。1月から募集を開始したのははじめてですが、学生さんの応募が少ない傾向があるかなと感じています。

1月は役所への届け出が集中する時期です。法人としてはじめての手続きがあり、少し戸惑いつつも法定調書や償却資産申告を提出しました。税務署への届け出はe-taxで、市町村へは郵送や直接出向いて提出しました。eLTAXを使うことも検討したのですが、昨年に導入した人事労務のシステムが郵送を前提にしたシステムなので、当面は郵送を基本にしたいと考えています。人事労務システムを使うことで、給与支払報告書の書類作成はだいぶ楽になりました。

そして法人としてはじめての決算の準備をはじめました。決算のための仕訳(減価償却など)を作成し、会計の処理はほぼ終了です。そして、法人税の申告の準備をはじめました。法人成りを決めた時から覚悟はしていたのですが、調べてみると予想以上に手強そうです。多くの会社は、税理士さんにお願いしているようですが、調べてみるとなかなかの費用です。スタジオアイシャは利益をドンドン出せるビジネスモデルではないので、バックオフィス系はなるべく自力でこなして、コストを抑えたいと考えています。また、外に丸投げするのではなく、法人税の仕組みを理解することで、賢くお金を回せるようにしたいとの思いもあります。頭がオーバーヒートしそうですが、法人税を自力で申告するための勉強をすすめています。

さて、2018年のスタートです。2017年の後半から少し雲行きが怪しいと感じることが増えてきました。当然ながら、ビジネスには波があっていい時もあれば悪い時もあります。大切なのは、どんな時でも”冷静に”現在の状況を見て、未来への判断を重ねていくことだと、自分に言い聞かせています。もちろん、法人になって新しい経験が出来るので、それを楽しんでいきたいと思っています。



■関連情報
【経営日記 2017年】ふりかえり
【経営日記】中長期的な目標(2017年1月作成)
【経営日記 2018年の方針】2号店の事業計画作成


■studio Aisya (スタジオアイシャ)
http://s-aisya.com/



【経営日記 2018年の方針】2号店の事業計画作成

2018年の方針となるこの記事は、以下の2つの記事がベースになっています。

【経営日記 2017年】ふりかえり
【経営日記】中長期的な目標(2017年1月作成)

「【経営日記】中長期的な目標(2017年1月作成)」の記事では、中期的な目標を以下のように設定しました。

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■中期的な目標【2019年前半】
・直営の2号店をオープン
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これらを踏まえて検討し、2018年の方針を次のように決めました。


■売上目標

・年間の売上:XX万円(対前年比で微増)


■3つの注力ポイント

1.体制⇒武蔵小杉店の店長をお願い
2.資金⇒資金調達のめどをつける
3.直営2号店の事業計画作成(立地候補の2駅を選定)


2018年も、2019年前半の実現を目指している2号店の準備をすすめます。2号店をオープンする準備、というか2号店をオープンするまでには大きく3つの課題があると考えています。それは売上、資金、体制です。

売上については2号店を実現する目標値に達しているので、現状維持が出来ればとりあえずOKです。伸びしろが少ない状態であるため、これ以上は売上を増やすのは現実的に難しいと判断しました。無理な目標を設定するのは、会社員の時の経験上、健康的な経営ではないという考えからです。

資金については、実際の調達は2019年になりますが、どのくらいの資金が必要で、どうすれば調達できるかのめどをつけたいと思っています。1号店のオープンまでに一番苦労したのが資金調達でした。その時以上の、私にとっては莫大な資金を調達するという課題を解決しなければ、当然ながら2号店の実現はありません。

体制については、店長にシフト管理など、ある程度の責任を持っていだく予定です。店長候補の方には基本的な合意をいただいているので、正式な契約を結べるようにしたいと思っています。
2010年のオープンから2013年までは私1人で運営していたのですが、2014年からアルバイトスタッフを迎え、チームでの運営にシフトしました。時間はかかってしまいましたが、2017年には基本的には私がいなくてもスタジオの運営をカバー出来る人員を確保できました。新しいポジションとなる店長にシフトの責任を任せることで、私が2号店から離れられなくなったとしても、武蔵小杉店は運営できる体制にしたいと思っています。

2号店をオープンするまでの大きな課題となる、売上、資金、体制の課題を解決していきつつ、当然ながら他にも山ほど課題があります。

その次の課題となる、2号店の事業計画に着手します。基本的なコンセプトは1号店と同じです。一番難しいのは事業計画の数値を詰めるところです。立地の選定とどの程度の規模(防音室の数など)にするか、そのためのコスト、需要予測などをしっかり煮詰めたいと思っています。

未来の数値を予測するというのは、ビジネスの中でも最高に難易度が高いことだと思っています。結局、どうあがいたところで蓋を開けてみないと分からない要素が多々残ります。ただ、事前に分かることがあるのも確かです。その分かる要素に関しては徹底的に調べた上で、予測をしたいと思っています。武蔵小杉店もそうしてきて、事業計画の予測は比較的うまくいきました。そして2号店の事業計画を作る際の強みは、1号店のデータがあることです。オープンから地道に売上、客数、客単価、稼働率、新規顧客の属性などのデータを集めていた目的の半分は、2号店の事業計画に活かすためです。

起業した時は夢物語だった2号店の実現が、現実に一歩一歩近づいている実感があります。このプロセスをじっくり味わって、楽しんでいきたいと思います。



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【経営日記 2017年】ふりかえり
【経営日記】中長期的な目標(2017年1月作成)

■studio Aisya (スタジオアイシャ)
http://s-aisya.com/


【経営日記 2017年】ふりかえり

2017年のデータも整理が出来たので、2017年のふりかえりをしたいと思います。

具体的な数値は基本的に公表していないので、分かりにくいとは思いますがご容赦下さい。ほんの一部だけですが数値を出している部分もあります。


■目標/達成度

年間の売上:XX万円(対前年比4%アップ) ⇒ 〇

売上はほぼ目標値に着地し、わずかですが上回ることが出来ました。

直近3年の売上げの推移は次のような感じです。
2015年 対前年で約20%アップ
2016年 対前年で約10%アップ
2017年 対前年で約4%アップ

前年は売上としてはほぼ上限に迫っていると考えていました。そんな中でも売上を伸ばして、ぎりぎりではありますが目標を達成することが出来ました。
売上が対前年で伸びたのは、営業日が増えたことが最大の要因です。8月から隔週で月曜日夜の営業を開始したこともあり、この営業を0.5日でカウントすると5.5日営業日が増えたことになります。稼働率は対前年でほぼ横ばいなので、実質的には前年から横ばいと見ています。

また、2017年は以下の3つの注力ポイントがありました。
1.スタッフ増員(スタッフで基本的に100%の営業時間をカバー)⇒○
2.現店舗の責任者に関して、ある程度目途をつける⇒○
3.2号店の事業計画書(ラフ版)作成⇒×

1については、2017年の後半で目標は達成できました。スタッフの採用と育成は本当に難しい課題で、これからも悩み続けることになると思います。ただ、少しづつですが経験を重ねて、成長してきているかなと感じています。たまたまではありますが、2017年はスタッフの退職が1人もいませんでした(年明けに2人退職になりましたが)。

2については責任者の候補の方と話し合いをして、基本的な合意をいただくことが出来ました。まだ最終合意ではありませんので、実現に向けて話を進めていきたいと思っています。

3については手をつけることが出来ませんでした。他に優先したい作業が出てきたためで、この課題は2018年に持ち越します。


■売上の推移と傾向

年間を通じては良かったと思いますが、後半は目標未達が2ヶ月続いたりと、気になる傾向もありました。
5月、10月、11月の3カ月が目標未達となり、それ以外の月は目標をクリアすることが出来ました。

今まではだいたい7月〜10月の売上が高くなる傾向がありましたが、前年は10月がピークで7〜11月までが高い状態でした。そして2017年は8月がピークで、7月〜9月の売上が高くなっていました。

また2017年はここ数年と比較すると、ゴールデンウィークやお盆休みの利用が少ないという傾向も見られました。例年より休日が少なかったことが影響して、長期休みには旅行など特別の時間にあてるという流れがあったのではと推測しています。一方、平日の利用が多かったのは心強い傾向でした。

7月の予約分から、はじめて防音室の値上げをしました。対象の防音室はアップライトピアノの2室の防音室です。この値上げが後半の目標未達にある程度の影響した可能性があります。2017年だけで見れば、値上による稼働率の低下は想定した範囲内ですが、これからの影響が正直心配な点です。


■客数・客単価・新規顧客数

前年と比較すると客数、客単価ともに少しですが増加しました。客単価の中身は、1回あたりの単価が横ばいで来店頻度が少し増加しています。新規顧客数は減少しました。

来店頻度がオープン以来ずっと少しづつ上がっているのはうれしくて心強い点です。来店頻度は顧客満足度と関連性が高いと見ているからです。

そして新規顧客数はかなり多かった前年より減少しました。2014年から2016年は新規顧客が非常に多かったのですが、2017年は一段落した感があります。それでもまだ十分なレベルと考えていますが、今後もどんどん下がっていくのであれば問題なので、要注意です。新規顧客数は今後の売上を予測する上で、重要な指標と考えています。


■稼働率

前年と比較して、全体的には横ばいでした。また防音室ごとの比率も大きな変化はありませんでした。
ピアノのある防音室(2.0畳/2.5畳)がピアノのない防音室(0.8/1.2/1.5畳)より少し稼働率が高い状況です。


■利用方法

利用方法として、個人練習、レッスン、リハーサルで分けて考えています。個人練習が一番多く、次いで、レッスン、リハーサルの順番なのは今までずっと変わりません。各利用方法の比率も、前年とほぼ同様の傾向です。


■お客様の層

前年と比較して大きな変化はありませんでした。

人数では25〜40歳がメインで約半数。男女比は女性が少し多い。

楽器の人数はピアノがダントツ。続いて、歌、サックス、アコースティックギター、フルート、バイオリンの順。

来店の手段は7割が電車、残りが徒歩、自転車、バス。

集合住宅に住んでいる方が約8割。

会社員が約6割、つづいて先生/プロのミュージシャン、学生、主婦。


■スタジオレンタル以外のサービス

・楽器預かりサービス
前年と同じ状況でした。
通年で全ての枠が利用されていて、今の設備では上限値まで来ています。

・楽器レンタル
前年と比較して、さらに少し増えました。
アルトサックスがダントツで、それ以外(アコースティックギター、アンプ、トロンボーン)の利用はまだ少ないです。


■販促

前年と比較して、大きな変化はありませんでした。

約8割がネット経由、約1割が紹介です。ネットが多いのは広告宣伝はネットに集中しているからです。基本的にはネットを活用して無料/自前での販促に徹して、費用を抑えるようにしています。
費用のかかる販促は、これもネットですが、リスティング広告のみです。地道な改善を続けて、コストを下げることが出来ています。
今後も、基本的にはこの延長でいきたいと思っています。


■まとめ

2014年から2016年は予想以上に売上が伸びましたが、2017年は一段落した感じです。
前年は売上のほぼ上限値に達していると考えている中、少しですが売上を増やして目標値をクリアすることが出来たので、結果としては良かったと判断しています。

今後もこの状態が続くとは限りません。2017年は特に後半に2ヵ月連続で目標未達になったり、新規顧客数が少なくなってきたりと、マイナスの要素がチラホラ出てきました。売上が下がるケースも想定して、冷静に経営が出来る様にしていきたいと思っています。
そんな中でも、2017年の8割くらいは固い数値として、今後の展開を検討出来ると考えています。

また、人材の採用・育成には試行錯誤の日々でした。人材不足の状況は深刻化していて、今後もしばらく続くと見ています。私のスキルアップが必須であることは間違いありません。

2017年の1月に法人化したり、スタッフの数が増えてきたこともあり、バックオフィス系の仕事が増えてきました。それに対応するために人事労務の業務をシステム化したり、会計や役所への届け出作業の省力化をしてきました。バックオフィス系の仕事にかける時間を最小限にして、それ以外の仕事に時間を使えるようにすることが大切だと考えています。

この2017年のふりかえりをベースに、中長期的な目標を踏まえつつ、2018年の方針を検討したいと思います。
これについては、追って別の記事にする予定です。


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