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法人成り12−法人税等の申告

法人化するデメリットとして、申告などの手続きが個人事業より増えて、複雑になるという点があります。

確かに面倒ではありますが、最初は少し時間がかかっても、ほとんどは問題ないというのが実感です。そんな中、一番大変かつ戸惑うのは、法人税関連の申告だと思います。

個人事業の場合、確定申告に必要な書類は会計ソフトに従って作成することが出来ます。しかし、法人税の申告ではそうはいきません。会計ソフトで作成できるのはB/SやP/Lなどほんの一部の資料のみで、申告書全てを作成する機能はありません(私の知る限り)。

ではどうするのか、ということになります。私が調べた限りでは法人税の申告はそれなりの費用をかけて税理士さんにお願いすることが多い様です。しかし、スタジオアイシャの場合は会計も含めて自力で対応しています。

スタジオアイシャの場合ですが、規模が小さい上に営業すれば比例して売上がどんどん上がるというビジネスではありません。お客様に提供するサービスに関連しないコスト、特にバックオフィス系のコストを抑えつつ効率化していくのが重要なポイントなのです。また、法人税とは長い付き合いになりそうですので、法人税の理解を深め、より賢くお金を回せるようにしたいと考えています。これらの観点から自力で、つまり私が会計も法人税の申告もすることにしました。もちろんそれなりの労力が必要ですので、税理士さんにお願いする方が良いケースも多いと思います。申告にかける時間を、営業などに使った方が効率的な場合も多いはずです。

いろいろ試行錯誤してみて、結果的には自力で対応することが出来ました。スタジオアイシャ合同会社の1期目の法人税等の申告に関する例を紹介したいと思います。



1.法人税の勉強

基本的な法人税の知識を次の本で仕入れました。


(1)ポケット図解 最新法人税がよーくわかる本



(2)いちばんやさしく丁寧に書いた法人税申告の本




2.申告の方法の勉強

申告についての流れを、次の本で勉強しました。この本は法人税申告だけでなく、会計関連でもムチャクチャ参考にさせていただいています。

(1)ひとり社長の経理の基本




3.作成手段別の申告書

今回、多くの申告書で全力法人税というソフトを活用しました。法人税申告のソフトは、税理士さんが使うことを想定したとても高額なソフトが多いのです。そんな中、小規模な法人を対象としたリーズナブルなソフトである「全力法人税」は大変ありがたいソフトでした。基本的にはソフトの手順に従っていけばいいのですが、法人税の基本的な知識は必要かと思います。私の場合、全力法人税で作成したのと同時に、上記の「ひとり社長の経理の基本」という本も参考に、申告書の書き方の理解を深めました。

以下に作成した申告書を、手段(ソフトなど)別に紹介します。


(1)会計ソフト「弥生会計」

  −B/S
  −P/L
  −販売費及び一般管理費内訳書
  −社員資本等変動計算書(合同会社の場合)
    株主資本等変動計算書をエクセルで書き出し
    「株主」の文言を「社員」に変更
    資本金の変動は「新規出資」として登録


(2)法人税申告書作成ソフト「全力法人税」

  −別表1(1) 普通法人等の申告書
  −別表1(1)次葉 普通法人等の申告書
  −別表2 同族会社等の判定に関する明細書
  −別表4 所得の金額の計算に関する明細書
  −別表5(1) 利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書
  −別表5(2) 租税公課の納付状況等に関する明細書
  −別表15 交際費等の損金算入に関する明細書
  −固定資産台帳
  −別表16(1) 旧定額法又は定額法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書
  −適用額明細書
  −事業概況説明書
  −勘定科目内訳書
  −地方税申告書 第6号様式 道府県民税・事業税・地方法人特別税の確定申告書
  −地方税申告書 第20号様式 市町村民税の確定申告

  次のURLの法人税申告書作成ソフトに従って上記の申告書を作成しました。
  https://japanex.jp/HojinFinalReturns


(3)ソフト「Word」、ネットの情報など

  −個別注記表
    次のURLのサイトを参考に作成しました。
  https://japanex.jp/book/?p=1886



4.アドバイス

申告書を自力で作成する過程で、疑問点や不安な点について、専門家のアドバイスいただきました。


(1)法人会の無料税務相談

川崎北法人会に所属させていただいているのですが、その会の無料税務相談を活用させていただきました。申告書を作っていただくことは出来ませんし、最終的な内容の責任を負ってもらうことはもちろん出来ません。しかし、税理士さんに1時間ほどお時間をいただき、質問に答えていただいて疑問点を解消することが出来ました。


(2)税務署

税務署に電話で予約をして、申告書に問題がないかチェックをしていただきました。今回は特に問題がなく、そのまま提出と税金の納付をしました。ちなみに無料で対応いただけます。



5.その他

税金の計算自体はそれほど複雑ではないのですが、その計算経過や関連する申告書が多すぎてクラクラしました。それでも、法人税の申告としては一番シンプルな部類だと思います。

法人成りを検討していて、法人税の申告を税理士さんにお願いすることを想定している場合、その費用は考慮に入れておくことをオススメします。

この方法で2期目までは問題なく対応できそうです。しかし、2号店を実現した場合は「全力法人税」が使えなくなってしまいます。このソフトはいい意味で小規模事業者向けに割り切っていて、事業所が1拠点までという機能の制限があるのです。2号店を実現した場合は、別の方法を検討する必要があります。地方税申告書で分割基準を考慮することがポイントになってきそうです。

法人税の申告は税理士さんにお願いする場合が多いとは思いますが、自力で対応したいという方に少しでも参考になることがあればうれしいです。



■関連情報
スタジオアイシャ合同会社を設立して法人化しました
カテゴリ「法人成り」

■studio Aisya (スタジオアイシャ)
http://s-aisya.com/


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